【おすすめ漫画】ワールドトリガーから学ぶ組織論

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どうも、ワイティー(@waithiii)です。

学生でも、社会人でも、チームで目標に向かって邁進することは大いにあります。ビジネス書から組織論を学ぶ方もいますが、内容が難しいことも多いです。

そこで、この記事では、漫画から学ぶ組織論ということで、ワールドトリガーから学ぶ組織論をご紹介します。

YouTubeで動画にしているので、こちらもぜひご視聴ください!

目次

簡単にまとめると、異世界からの侵略者ネイバーと人類の防衛組織ボーダーの闘いを描いたSFバトル漫画です。

主人公は2人の少年で、それぞれネイバーの空閑遊真と人間の三雲修です。

ちなみに、ネイバーを侵略者と書きましたが、全てのネイバーが人間の敵というわけではなく、友好的なネイバーも存在します。

主人公の空閑遊真は友好的なネイバーであり、ボーダーに入隊したのちに、地球を侵略しようと襲ってくるネイバーと闘います。

圧倒的な戦闘センスをもつ空閑遊真と、戦闘センスのカケラもない三雲修。この二人の対比は面白いですし、登場キャラも強みと弱みが分かりやすくて良い漫画です。

主人公の三雲修、彼ははっきり言って作中でも最弱クラスの戦闘力です。単純な1対1の戦闘シーンで、勝利する描写はほぼありません。

主人公としてあるまじき姿ですが、空閑遊真がめちゃくちゃ強いので、バランスはなんとか取れています。

作者曰く、持たざるメガネなんでね。

彼の成長を見ていくのもこの漫画の醍醐味だと思います。そんな弱い彼ですが、誰かを助けたいという思いが強いんですね。

彼がよく吐くパンチラインがあります。

ぼくがそうすべきだと思っているからだ!!

~ ワールドトリガー1巻 ~

たとえ、自分をリンチした人間だろうと、ネイバーに襲われていれば助けに行きます。

まあ、ボコボコにされちゃうんですけどね..

とはいえ、話が進む中で先人たちの薫陶を受け、この強い思いに戦闘力がついてきます。三雲修を例に挙げましたが、彼以外のキャラクターも、葛藤しながら成長します。

まさに友情・努力・勝利を見れる作品です。

この漫画の最大の特徴は、基本的に戦闘をチームで行っていることです。

「大抵のバトル漫画はチームで戦っているじゃないか!」と思うかもしれませんが、局面局面を見ると、個対個の戦いではないでしょうか?

ワールドトリガーの世界では、ボーダー内に多くのチームがあり、各チームの戦術や得意とする攻め方も大きく異なります。

また、強いリーダーに優秀な隊員が揃いやすかったり、リーダー自ら積極的に広報活動をしたり、仲の良いメンツでチームを組んでみたりと、チームの成り立ちも様々です。

組織論の観点でみると、3つの特徴があります。

①リーダーごとのチームマネジメントの違い
②戦闘での各メンバーの役割
③組織運営について

それぞれご説明していきます。

前述の通り、ボーダー内には多数のチームが存在し、メンバーは3~4人です。強さの階層が定められており、A級には8チーム、B級には20チームほどあります。

強いチームほど給与が良く、武器のカスタマイズが自由にできるなど、待遇で差があります。

では、どんなチームが上位に君臨しているのでしょうか?

それはリーダーが優秀なチームです。

強いチームを率いるリーダーの特徴として大きく2パターンに分類できます。

プレイヤータイプとマネージャータイプです。

プレイヤータイプはシンプルに強いです。圧倒的な火力で攻め込み、場合によっては1人で闘いを終わらせたりします。

A級1位部隊の太刀川隊長は、まさにこの特徴に合致し、自ら敵に攻め込みます。メンバーたちは、彼のサポートをしつつ、1vs1の状況を演出します。

また、彼は自分で攻め込みつつ、的確な指示を味方に出します。強いだけでなく、戦況を見渡す冷静さや狡猾さも持ち合わせているのが、リーダーとしての長所ですね。

次に、マネージャータイプです。

戦闘能力がずば抜けて高いわけではありませんが、メンバーに役割を与えるのが上手いです。

まだ、成長過程ではありますが、主人公の三雲修はこのタイプだと言えます。持たざるメガネと言われるように、戦闘能力で秀でた面は皆無です。

しかし、味方が有利な状況、得意なフィールドで戦わせるという面で強みを発揮します。

常に考え続け、相手がどう攻められるのが嫌かを模索し、次の一手を繰り出します。

メンバーが気持ち良く仕事をできる役割を与えることは、企業のマネジメントでも大切です。

戦闘におけるメンバーごとの役割も多様にあります。

ざっと例を挙げますと以下です。

・攻撃、防御の役割
・近接、遠距離攻撃の役割
・指示を出す役割
・罠を仕掛ける役割
・奇襲をかける役割
・囮になる役割

各キャラクターの強み・弱みを分析し、明確な役割をもたせています。

剣や銃で攻撃をガンガン仕掛ける役割もあれば、盾で味方を守る役割もあります。遠隔攻撃や罠、奇襲などバリエーションも様々です。

自分にはどんな強みがあり、チームの中でどんな役割を果たすかは、誰しも考えることでしょう。

ワールドトリガーの世界では、リーダーを中心にメンバーたちが主体的に議論を行い、自分たちの得意不得意を評価し、戦術に落とし込んでいます。

自分を客観視し、何が強みで何が弱みなのかを考えるのは、誰しも意識すべきことですね。

ボーダーという組織に目を向けてみましょう。ボーダーも決して一枚岩ではありません。

組織内に派閥が存在し、主人公の二人はボーダー本部とは別の玉狛支部に所属しています。

ネイバーに対する姿勢でも、派閥によって違いがあります。ネイバーを敵視する派閥や街の平和が第一の派閥、ネイバーとの友好関係を大切にする派閥など様々です。

派閥間で交渉を行うこともありますが、その際に権力者に対する事前の根回しや妥協点を探り合うやり取りも見ものです。

以下の視点で見てみると、より楽しめますよ!

・どんな思想の組織が力を持っているのか
・目指す方向性でメンバーは変わるのか
・自分ならどのリーダーについていきたいか

自分ならこういった組織が良いな、こんなマネジメントの仕方が合っているななど、新たな気付きがあるはずです。

最後にワールドトリガーで学んだ中で、大切なことをまとめます。

  • メンバー誘致にあたって、ビジョンと期待する役割を明確に伝えること
  • メンバーの強みに合った、チーム戦術を考えること
  • 交渉を仕掛けるタイミングと妥協点の事前準備

1つ目は、ボーダー内の派閥を例に挙げると、どんなビジョンなのかを明確に打ち出すことです。スカウトする際に、その人の希望する役割を与えないと、齟齬が生じます。組織の指針を明確にし、メンバーにも日頃から伝えていくことが大切です。

2つ目は、メンバーをマネジメントするために、最も大切なことかもしれません。やはり、人によって性格や強みにしているスキルなどは大きく異なります。力を最大限発揮できる”ポジション”を与え、チーム内で”戦術”を立て、実戦での”アクション”に落とし込むという一連の流れを、反復し磨き上げることが大切ですね。

最後の3つ目は、交渉術です。交渉がスムーズに運ぶのは、こちらが優位に立っているときです。何の成果もない状態で営業をかけてもうまくいきませんが、強みや実績を明確に示して交渉に転じると、弱腰になることもなく、優位に進めることができます。また、自分の理想100%のプランだけでなく、長期的な関係性を考えて、相手に歩み寄るプランもシナリオとしてもっておくことが肝要です。

このように、ワールドトリガーから学べることは本当に多いです。

この作品が気になった方は以下からどうぞ!


ワールドトリガー

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